『成長価格方式』という値段の決め方

前回、電子書籍の価格について色々と考えているという話を書きました。
本の価格決定システムを考える 


電子書籍のコンテンツとしての価格を考える上で、
どういうモノが良いのかと、色々と考えたりしています。

価値があるものほど値段が高くなるというのが
良いのでは無いかなぁと、ぼんやりとは思うのですが、

しかし価値が有る無しっていうのは、
受取手によるモノですから、
他人が解るモノではありません。
これを価格に反映させるのは難しですよね。


では、一寸考え方を変えてみようかと。
現在は、有象無象のコンテンツが
巷に溢れている状況なんですよね。
そんな中、無名作家の場合ですと、
世に出した作品を見つけて貰う事自体、
大変難しいといわざる得ないんですね。

だったら、沢山の作品の中から、
いち早く見つけて買って頂いた方には
お安く提供しようかと。

反面、仮に売れ出してから
購入される方には、
もう少しお代を頂くという仕組み。
仮に『成長価格方式』と言いましょう。


例えば
~100冊売れるまでは100円
~500冊売れるまでは200円
~ 1000冊売れるまでは300円
~1万冊売れるまでは500円
一万冊以上になったら800円
とか。。


数式にすると、
売上が伸びると上昇が緩やかになるように
y=(γ-α)/log(θ,x)+α
とかいう感じにしたほうがいいのかな。


こんな価格推移のイメージ。
(数値を含めて、すごく適当なグラフです)












この冊数をポイント制にして、
時間軸で倍率を変えるっていうのもアリかも知れませんね。
例えば発売から一週間は5倍ぐらいの高倍率設定なので、
すぐに値上がりしちゃうとか、
1年ぐらいたったら、0.5倍ぐらいの倍率だから
もうすっかり価格も落ち着いちゃったとか。



というわけで、めきし粉書房の新刊
『俺の電子書籍が売れないのは、どう考えてもおまえらが悪い。』
の価格設定で、この『成長価格方式』を取り入れてみました。





まだ、試し運転なので
具体的な数値は調整しながらなんですが、
99円スタートで500円近辺を収束点にしてみようかなぁっと。
まぁ500円近くになることは無いと思うんですが。。

とりあえずお早めにお買い求め下さいませ。